懐かしの文房具「ロケット鉛筆」に思いを馳せてみる
ロケット鉛筆&ロケット色鉛筆―――。
この名前を聞くと、子供のころの文房具に対するワクワク感が
リアルに蘇ります。「もうロケット鉛筆って今はないんだろうな」と思ったら
普通に今でも人気商品としてロングセラーの座を築いている。驚きです。
多くの小学校ではロケット鉛筆=禁止だった
この遊び心。これで「授業中遊ぶな」というほうがムリです(笑)
不器用な子供の手には、程よく扱いの難しい、小さなカラー芯先端。
これだけさまざまな色が一堂に会(?)していて、しかもミニミニなので
筆箱に収まってしまう。もちろん色鉛筆のほうが持ちやすくて色も豊富なんだけど、
このコンパクトさや万能感が嬉しくて仕方なかった。
現在の商品は進化してるかもしれませんが、
昔のこの手の芯は硬くて折れやすく、発色もまったく良くなかったのですが、
スケルトンのケースに横に並ぶいくつもの色、爪の先で押し出す楽しさ、
色のグラデーション作り。すべての動作がひとつひとつワクワクだったんです。
しかも、なんの引っかかりもない円筒形の芯で、替え芯もない。
「いったん失くしたらもう終わり」な希少価値が愛しくて、大事に扱いました。
でも、一度も全色使いきったことはなく、今は手元にすらない。
ほぼ全色新品だったハズなんだけど、あれはどこに行ってしまったのか・・・謎です。
もしかしたら学校で没収の憂き目にあったのかもしれない。
そういえばある日を境に、ロケット鉛筆って禁止になったんですよね。
ロケット鉛筆は削らずに済むのが便利だったけど・・・
今はこんなに可愛い柄で売られていますが、自分のころはもっと無骨でした。
半透明の軸に、いくつも分割された鉛筆の先端が連なっている。
書き心地が悪くなると、鉛筆のお尻部分から中を押し出し、新しい芯にチェンジ。
合理的といえば合理的、しかしこれも遊び心に充ち溢れすぎています。
結果このロケット鉛筆も、やっぱり教室持ち込み禁止になってしまった。
中身を押し出したり芯を後ろから戻したりする間、おそらく授業なんて
耳に入ってなかったと思います。先生方も苦々しい思いだったろうな・・・(笑)
結果、「鉛筆は三菱のこの色、この形」みたいなお触れが出て、
児童は全員、無骨な六角形エンピツしか持参できなくなりました。
そんなワクワクと切なさの入り混じるこの文房具、
かつて愛用者だった大人の方にギフトすると、すごく喜ばれるそうです^^
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