「象が踏んでも壊れない」アーム筆入はバージョンUPしていた!
その時代を知らなくても、「このフレーズは知っている」という人が多い
サンスター文具の『アーム筆入』。
「象が踏んでも壊れない」という触れ込みで、1967年以降、一躍CMで大人気に。
当時は筆箱に強度を持たせる、ということ自体が珍しく、
飛行機などにも使われる軽くて丈夫なポリカーボネート素材を採用していることで
あえて象に踏ませて、その頑丈さをアピールすることに成功。
このレトロで味わい深いCMがなんともいえず素敵です。
1,5トンまでの荷重に耐えうるということで、当時の小学生は
この筆箱を手に入れ、踏んづけて強度を試した、と言われています。
あまりに強く何度も踏みすぎて、壊れた筆入もあるのだとか(笑)。
たしかにCMでは、象はそっと踏んで足を離しているので、
子供の足でもガンガン意図的に踏み続ければ、いつかは壊れるのがフツウです。
筆箱にそこまでの強度を持たせる理由はよく分からないにしても、
その発想が面白く、話題提供としては最高だったんですね^^
また、当時はセルロイドの筆箱が一般的だったようですが、
セルロイドは壊れやすく燃えやすいというデメリットもあり、
それを安全に丈夫に仕立て上げたポリカーボネートのアーム筆入は、
PTAが太鼓判をおすほどに優れた製品だったそうです。
【現代にまで受け継がれるアーム筆入】
当時の流行を知らない私たちは、アーム筆入というと
”当時の子供しか知らない、懐かしの筆箱”という印象。ですが、
サンスター文具さんは今なおロングセラー商品として商品を販売中だそう!
例のキャッチコピーは健在です。現代風なデザインになっていますね。
日本製で800円(税抜)。カラーは赤&青があります。
さいきんの筆箱は機能がたくさん付加されていますが、
このアーム筆入はというと、クリア素材にシンプルな形状。
かえって子供たちには新鮮に映るようです。
上蓋はプッシュアップ式で、端っこを押すことで開けやすくなります。
中には間仕切りがついており、エンピツ、消しゴム、ペンなどを分類して
収納することが可能。ただし、机から落とすと派手な衝撃音がするため、
乱雑に扱うお子さんにはちょっぴり不向きなのだとか。
年齢やお子さんの扱いに応じて、親御さんが買ってあげるケースも多いようです。
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